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2007年11月23日 (金)

医龍(13)

 何故なら『医龍』は「バチスタ手術」をめぐるストーリーだったが、『医龍2』は「心臓移植」をめぐるストーリーへと発展しそうな雰囲気があるからである。朝田はNGOから離れアメリカで心臓移植を手がけていたという前提になっている。そして新生明真のリスクマネージメント部長の野口は明真を日本で7番目の心臓移植認定施設にしようと画策している。2007年7月現在の心臓移植認定施設は東北大学病院 、東京大学病院 、東京女子医科大学病院 、国立循環器病センター、大阪大学医学部附属病院、九州大学病院の6箇所。Heart_labelled

 また北洋のオーナー片岡は明真が心臓移植認定施設になることを前提に、明真を受け皿にした富裕者層に特化した人間ドックにしようとしている。第6話で片岡はそのために、設置費を含め1機10億のPETCTを4台も購入する打ち合わせを始めている。明真でもチーム鬼頭が立ち上がり生体肝移植などの臓器移植が積極的に行われ、鬼頭の提案で心臓移植のための倫理委員会の設立に動き始めている。
 世界初の心臓移植は今から40年前の1967年、南アフリカのケープタウンで行われた。執刀医はクリスチャン・バーナードで、白人男性の患者に黒人女性の心臓を移植したものである。いかにもアパルトヘイトの国らしく、ドナーの黒人女性の生死が明確にされていないという批判がある。日本では札幌医科大学の和田寿郎教授の執刀で1968年に始めての心臓移植が行われているが、この手術も和田心臓移植事件として後に大きな物議をかもすことになった。
 当時は生体の拒絶反応という厚い壁に阻まれ、その成績は満足すべきものではなかったが、1980年代に新しい免疫抑制薬としてシクロスポリンが心臓移植に導入され、その成績は著しく向上することになる。その結果、心臓移植の件数は年々増加し、世界の統計では年間4000例ほどの心臓移植が行われるようになっている。現在の心臓移植における1年生存率は80%、5年生存率は70%以上になっており、移植を受けた患者の70%以上が社会復帰を果たすまでになっているようである。
 日本では和田心臓移植事件の影響や「脳死問題」で臓器移植法の制定が遅れた(制定1997年)こともあり、2度目の心臓移植は1999年である。世界規模で4000例を超えている心臓移植ではあるが、日本では年間数例しか実施されていないのが実状である。

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