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2008年11月 2日 (日)

風のガーデン第3話 タイム(1)

Ken_ogata06  白鳥貞美(中井貴一)は、二神達也(奥田瑛二)に手術がうまくいかなかった事実を隠して病状を説明し、痛みを取り除く薬を処方する。病院には東京地検・特捜部の検事がやってきた。大事件に発展しつつある企業のM&Aにからむ株不正取引の陰に二神の存在があると確信し、本人の事情聴取を要求してきたが、貞美は癌がかなり進行していることを告げ、尋問は無理だと断る。検事が帰ると、院長の桂木(小野武彦)が貞美に、8月に枠が空く教授に推薦しようと打診してきたが、貞美はやんわりと断る。
 二人の話の成行きから推測するに看護士長である内山妙子(伊藤蘭)の夫も医者であり金沢にいるらしい。つまり、二人の不倫関係が発覚してからも離婚はしていないようだ。世の中には既に愛情の欠片しか残っていないのに離婚をしない夫婦がいる。私は理解に苦しむのだが、特にある程度年齢を重ねた夫婦に多く見られる現象のようだ。世間体を気にしてのことのようだが、時として大きな実害を生むことも少なくない。現に貞美の妻は飛び込み自殺をしているのである。ただ、まだ冴子という妻の描写がほとんどないので、夫の浮気が原因かどうかは定かではないのだが・・・Ranito01
 親戚の上原さゆり(森上千絵)が貞美に会いに来た。貞美の妻・冴子の七回忌の話だ。そしてさゆりは、ルイ(黒木メイサ)がよさこいソーラン祭りに出るのを見に来るように誘い、終わってから会う段取りをすると提案する。貞美は迷いを見せるが、結局は当日札幌に向かうことになる。
 その頃北海道ではルイが恋人・宮内明(白石雄大)との関係に悩んでいた。異動が決まった宮内は、妻を伴ってまもなく大阪へ移り住むという。ルイと宮内は同じダンスチーム「北の大地」に所属しているため、一緒に出場するよさこいソーラン祭りは今年が最後になる。それを知り、自分も最後の出場にすると決めるルイ。これも遺伝子のなせる業なのだろうか?
Meisa_kuroki04  不倫は本来、倫理から外れたこと、人の道から外れたことを意味するが、近年では特に、結婚制度から逸脱した男女関係の意味で使用されるようになっている。本来なら「浮気」というところを「不倫」といい、いかにも倫理に反した大罪であるかのような風潮がある。少なくともマスコミが報道する姿勢はそうなっている。しかし、現代の日本には姦淫を罪とする法律はない。法律で裁けないのなら倫理で裁こうという考えのようだが、果たしてこの国に倫理などいうものが存在するのだろうか?宗教的な基盤を持たない我国では倫理=道徳、つまり社会慣習として成立している行為規範とされてきた。そして古来から日本人は道徳心の強い民族であった。その一方でセックスに関しては非常に鷹揚な国でもあったのだ。疑問をお持ちの方は『源氏物語』をお読みなさい。
 深い愛情を多くの人に注ぐことは罪ではないし、心から愛した人に夫や妻がいたとしても、愛すること自体に罪は無いはずである。ところが、肉体関係を持った瞬間から、それは罪へと変貌する。ではセックスが倫理に反するのかというとそうでもない。つまり、結婚という制度に縛られている人は、一婦一夫制を厳守することが道徳的だという考えた方が楽で安心していられるというのが正直なところではないだろうか。『優しい時間』では亡くなった妻を愛し続けた男を描ききった倉本聰が、この不倫問題をどう扱うのかに注目している。

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