2008年7月 6日 (日)

ラジオNIKKEI賞(G3)

 ハンデ戦になって難しさを増した感のあるラジオNIKKEI賞だが、今年は初めてトップハンデ馬が連帯を果たした。

 人気はハンデ戦になってから55kg以上の斤量を背負った馬が連帯をしていないというデータを反映して目下2連勝中のダイバーシティに集中していた。

 逆に若葉Sを好タイムで勝ち、皐月賞でも7着と健闘を見せていたノットアローンがなんと8番人気・・・

 前走の白百合S5着は明らかに道悪が影響してのものだったはず。福島が晴れ良馬場なのを確認した上で迷わず軸にした。

 直前の雷鳴を伴う大雨で冷やりとしたが、馬場に影響するほどの雨量ではなかったようだ。

 蛯名騎手に乗り替わり4角先頭から横綱相撲を見せていたノットアローンもゴール前で軽量53kgのレオマイスターに差されてしまったが、3連複16,680円はしっかりと手にすることができた。

 過去に80以上の指数を出していたのはノットアローンただ1頭で、後は70台前半の馬が11頭もひしめく超のつく大混戦。

 こうなれば相手は平坦や福島実績、それと季節実績を考慮するしかなかった。相手は若葉賞3着のモンテクリスエス、ここのところ惨敗が続いているが福島実績と内田博幸への乗り替わりのレオマイスター、エーデルワイスS(1000万条件)を勝っているタケショウオージ、目下連勝中のスマートギアとダイバーシティ、白百合Sでノットアローンに先着しているルールプロスパーの6頭とした。

 結果はクビ差軽量のレオマイスターが差し切ったが、4kgのハンデを考えればノットアローンは秋に向けてさらに飛躍が期待できる馬だと見ている。皐月賞も馬場があそこまで悪くなければ掲示板はあったと見ていた馬なのだから。

 ダイバーシティも最後はいい脚を見せていたので、次の新潟で1000万突破は間違いはない。夏の上がり馬として菊花賞を目指して欲しい1頭である。

 函館スプリントは高松宮記念2着のキンシャサノキセキが順当勝ちで力のさを見せ付けた。注目は5着に敗れはしたがゴスホークケンのスピードだった。

 本来ならラジオNIKKEI賞なのだろうが、かかる気性はスプリント向き。このレースでも持ったままでウエスタンビーナスのハナを叩いて見せた。休み明けを一度叩かれて次が大いに楽しみになった。

 以前から繰り返し書いていることだが、今年の3歳牡馬のレベルはかなり高いと見ている。3歳馬に注目していればこの夏競馬はきっといいことが必ずあると思っている。

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2008年6月26日 (木)

宝塚記念展望(1)

 出走を期待していたダイワスカーレットもウォッカも出場しないことで盛り上がりを欠いてしまっているが、JAR前半の開催を締めくくるグランプリにはかわりがない。

 最強牝馬2頭が参戦しない今年は天皇賞上位入賞馬に人気が偏ることが予想される。過去のデータからも春の天皇賞からの直行組の活躍が目立っている。

 宝塚記念の開催が2週間早まった2000年以降について、前走のレース別成績を調査したところ、前走で天皇賞(春)を走っていた馬が、連対率36.0%、複勝率40.0%をマークするなど、かなりの好成績を収めている。

 次いで好成績を残しているのは安田記念組だが、連帯率16.7%、複勝率25%で金鯱賞組とほとんど差は無い。宝塚記念はマイラーより中距離G1の連帯馬が活躍する傾向が強い。

 「3歳秋以降に、芝2000m以上のG1で連対経験のあった馬」の成績は【8・5・6・37】と、3着以内馬の6割以上を占めており、連対率23.2%、複勝率33.9%と好走率も高い。

 また、昨年は、1~3着馬がすべてこの条件に該当していた。なお、この条件を満たして、かつ前走で3着以内だった馬は、【8・5・5・20】(連対率34.2%、複勝率47.4%)の成績を残している。

 十分な実績に加えて、近走内容も充実している馬が力を発揮するレースと言えるだろう。

 面白いデータとして宝塚記念初出走の馬が活躍しているというものがある。

 既に宝塚記念に出走経験があった馬の成績は、過去10年で【2・2・3・30】。率の上では、すべてのカテゴリーで、宝塚記念初出走馬の数字を下回った。

 また、3年連続もしくは4年連続で宝塚記念に出走した馬は、延べ9頭が出走して、2005年のタップダンスシチー(1番人気7着)、2006年のリンカーン(2番人気9着)を含めて、すべて4着以下に敗れている。

 出走経験が豊富なベテランよりも、初めてこのレースに臨む馬たちに注目したいところだ。

 データ的にはアサクサキングスなのだが、とにかく弱い4歳世代の牡馬だけに過信は禁物だ。ただ、最強牝馬も春の天皇賞馬も出走しないとなれば、この馬かメイショウサムソンくらいしかデータに該当する馬がいないこともまた事実なのだが・・・

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2008年6月12日 (木)

悲運の名馬テンポイント(2)

 当時は関東馬が圧倒的に強く、東高西低と呼ばれていた程で、テンポイントにかかる期待が非常に高かった。

 この実況が関東でも少なからず評判となり、ポリドール・レコードがこれを基にした競馬のレコードを作ることになり、関係者が後述の東京4歳ステークス(現共同通信杯)に応援の横断幕を東京競馬場に持っていった。

 これが、現在のパドックでの横断幕の嚆矢とされる。

Tenpoint  しかし、4歳(現3歳)時のテンポイントは関西の期待を一身に背負い東上して来たものの、皐月賞では1番人気で挑むが、ライバル・トウショウボーイに5馬身差の2着という完敗を喫した。

 再び両雄の対決する東京優駿は非常に注目されたが、両者とも伏兵クライムカイザーに敗れる波乱となった。

 1番人気の座をトウショウボーイに取られた上、主戦騎手落馬負傷で意気消沈したのかテンポイントは7着に沈み、しかも大事には至らなかったとは言えレース中に骨折していた。二度の大敗でテンポイントの評価はがた落ちし、トウショウボーイとは一歩も二歩も差をつけられることになる。

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2008年6月10日 (火)

悲運の名馬テンポイント(1)

 テンポイントは、トウショウボーイ・グリーングラスと共にTTG時代を作り、一世を風靡した名馬の一頭である。額から真っ直ぐに伸びた流星、美しい栗毛の馬体から「流星の貴公子」の異名で呼ばれた。

 馬名の由来は、当時新聞の本文活字が8ポイントであったことから、ベタ記事ではなく、(一般紙の)見出しになるような強い馬になって欲しいということから「10point」と名付けられたと聴く。

 また「流星の貴公子」、「無冠の貴公子」と名づけたのは当時まだ関西TVのアナウンサーだった杉本清氏である。

 5歳暮れ(1977年)の有馬記念でのライバルトウショウボーイとの死闘はあまりにも有名である。Tenpoint05

 テンポイントは1975年8月17日の函館の新馬戦で鹿戸明騎手(現・調教師)を鞍上にデビュー、期待に応えて10馬身差のレコードと言う最高のデビューを飾る。

 鹿戸の負傷により武邦彦(現・調教師で武豊・幸四郎騎手の父)に乗り変わる東京優駿(日本ダービー)を除き、全て鹿戸とコンビを組んでいる。

 11月9日の京都・もみじ賞も勝ち、2連勝で迎えた阪神3歳ステークスでも大差を付けて圧勝する。

 杉本清アナウンサーの興奮したアナウンス「見てくれこの脚、見てくれこの脚、これが関西の期待テンポイントだ」が有名である。

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2008年6月 8日 (日)

ウォッカ安田記念を圧勝!!

 今朝のブログにも書いたことだが、4歳と5歳世代の牡馬が弱いことが安田記念で証明された。

 ウォッカが1分32秒7というタイムで後続を3馬身半突き放す圧勝劇を演じてくれた。日本馬はエイシンドーバーの3着がやっとで、2着には香港のアルマダが入線した。Wk01

 それにしても厩舎の流れが変ると馬の走りにここまで影響するものだろうか?ウォッカはヴィクトリアマイルで牝馬相手に負けていた馬とは思えない快走を見せてくれた。

 日本の馬ではこの馬にはかななわないだろうと思ってはいたがここまで離されてしまうと、馬券を離れても寂しい気持ちになってしまう。

 多分このレースがピークなので、宝塚記念では苦戦も予想されるが、とにかく無事に繁殖へ上がってもらいたと願っている。

 馬券的に妙味がないと見ていたが、スーパーホーネットが1番人気に押されているのを見て思わず馬券を買ってしまった。

 この馬はスズカフェニックス同様マイルは1F長いと見ていたが、案の定8着と沈んだ。しかも弱い5歳世代なのである。

 逆に強いはずのディープインパクト世代のエイシンドーバーが何と9番人気と人気を落としていたことも幸いして3連単が145,690円もついた。3連複でも3万馬券である。

01  エイシンドーバーが何故スーパーホーネットやスズカフェニックスより人気にならないのか不思議でならない。休み明けでなければエアシェイディから狙おうと思っていたほど今年の中山記念のレベルは高かったのに・・・

 今年は3歳戦では苦戦をしているが古馬のレースの予想は本当に楽である。

 クロップ的に見てウォッカが最強世代の牝馬の代表格なら、ダイワスカーレットとの比較からしてもここでは負けられない。負けるとすれば香港馬だけだだが、最強マイラーグッドババがあれだけ入れ込んでいては昨年同様勝てないと判断した。01_2

 ならば必然的に前走でグッドババには敗れてはいるが2着に残っていたアルマダが相手となる。日本馬では先に挙げたエイシンドーバーとエアシェイディ、それとマイラーズC2着のニシノマナムスメで充分な競馬だった。

 ウォッカ1着固定の馬単を薄めに、アルマダ、エイシンドーバー、エアシェイディへの3連複を厚めに馬券を買ったのだが・・・

01_3  春の天皇賞以来のG1の連敗もようやくストップすることができた。春の天皇賞で感じたクロップのレベルの問題も整理ができたと思っている。

 次開催からは2歳馬がデビューを始め、条件が3歳以上に変更になる。G1は6月29日の宝塚記念までお休みになるが、今朝のブログでも触れたように今年の3歳牡馬のレベルは高いはずなので、それを念頭に夏のローカル開催での荒稼ぎを目論んでいる。

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カジノドライヴ無念の取り消し!!

 アメリカ3冠の最終戦ベルモントSが行われた。

 出走を予定していた藤沢和雄厩舎のカジノドライヴは直前で出走を取り消していた。

 大いに期待をしていただけに非常に残念な結果になってしまった。

 このレースで3冠を目指していたビッグブラウンも大差のしんがり負けという信じられない結末を迎えた。

 藤沢和雄調教師のコメントによるとレース当日の調教終了後にカジノドライヴは「左脚を気にする様子があったため、万全の状態で出走できないことから大事をとって出走を取り止めました」ということらしい。

 帰国後は一度放牧に出し、「今後は、9月にアメリカ(西海岸)へ再度遠征をして前哨戦を使った後、ブリーダーズカップに出走することを目標」にするようだ。

 藤沢調教師ならではの配慮と決断だが、おそらく調教師本人が一番残念に思っているに違いない。

 アメリカでは日本調教馬の取り消しよりも2冠馬ビッグブラウンの大敗の方がショックだったようだが、日本の競馬ファンとしてはここまできての取り消しは無念の一言に尽きる。

 日本では第13回 ユニコーンステークスが行われユビキタスが後続に5馬身もの大差をつけて圧勝している。

 端午Sでこの馬にさらに5馬身先着しているサクセスブロッケンの強さはどれほどのものなのかと思わずにはいられない。

 サクセスブロッケンはダービーに出走ししんがりに敗れているので、今後はダート路線を進むと思われる。

 帰国してこれらの馬たちとの対戦も見てみたい気持ちもないではないが、藤沢調教師の目指す目標はブリーダーズカップにある以上、国内でこの馬の姿を見るのは来年以降になりそうだ。

 今年の3歳牡馬のレベルは低いと見ていたが、ダービーの勝ち馬ディープスカイの指数83は前半の1000mが60秒8だったことを加味すれば充分評価に値する数値だ。

 昨年優勝のウォッカの指数が前半の1000mが60秒5と今年よりも早かったにも関わらず81だったのだから・・・

 3年前のディープインパクト世代と比較すれば見劣りはするが、この世代の馬たちはほとんどいない以上、今年の秋は3歳牡馬の天下になる可能性もある。

 それは安田記念の出馬表を見ても一目瞭然だ。ダイワスカーレットもカンパニーも出走しないとなるとまたまたウォッカの独壇場になりそうな気配だ。エイシンドーバーやスズカフェニックスといったディープ世代の馬たちがどこまでウォッカに迫れるかだろう。

 それよりも昨年の安田記念で大敗していた香港馬の巻き返しが怖い。とくに連勝して勢いのあるグッドババに注目している。

 嫌な流れをオークスで振り払った角居厩舎ならここは勝てると見ているが、馬券的な妙味はほとんどない。

 4歳・5歳世代に力のある牡馬がほとんどいない現状なら秋には3歳馬の天下がくることは明らかだろう。

 特に今年はダート路線が盛り上がりそうな気配だ。そこにカジノドラヴが加われば益々楽しみになる。

 ベルモントSの取り消しは残念だが、それもカジノドライヴの将来のためと思えばやむ終えなかったと思うし、この藤沢調教師の決断はきっとこの馬の輝かしい将来に活きると信じている。

 唯一の不安は日本のダート馬のレベルが高くなりすぎて、こぞってアメリカに渡ってしまうことだろう。日本の競馬界までがMLB状態になることだけは避けたいものだ。

 その半面、カジノドライヴやサクセスブロッケンがアメリカで活躍する姿も見てみたい気がする。野茂がメジャーで活躍し始めた頃の野球を思い出す。

 そうすると10年後の競馬界も今の野球界と同じ状況になるのだろうか?

 カジノドライヴはベルモントSで第二の野茂になることはできなかった。

 しかし、まだその可能性が完全に閉ざされたわけではない。

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2008年5月31日 (土)

ダービー展望(2)

 いよいよ待ちに待った競馬の祭典日本ダービーが幕を開ける。

 データ的には1番人気馬が圧倒的に強さを見せているダービーも今年は少々状況が違う。

 ここ5年のダービー馬を見ると皐月賞との2冠を達成したネオユニバース。NHKマイルCとの2冠を達成したキングカメハメハ。3冠馬ディープインパクト、天皇賞の春秋連覇を果たしたメイショウサムソンとそうそうたる顔ぶれが並んでいる。

 牡馬のレベルの低かった昨年は最強牝馬の1頭ウォッカが征している。

 ところが今年は重賞を2勝している馬がマイネルチャールズただ1頭という大混戦。それを象徴するように皐月賞は伏兵キャプテントゥーレがまんまと逃げ切りを決めてしまった。そして、皐月賞馬も骨折でダービーを回避するとなれば混戦の度合がさらに深くなると見て当然だろう。

 加えて、今年は終末が雨に祟られるケースが多く、皐月賞・オークス共稍重で行われている。そして今日も雨で明日のダービーの馬場状態が心配される状況だ。

 今日のレースを見ているとダートでレコードが出ているようにコースはかなり水分を含んでいる状態だ。10Rではかなり泥が飛んでいた。

 オークスは開催替りの2日目で仮柵が功を奏して泥が飛ぶほどの馬場状態ではなかったが、2週続けて雨の中の競馬が続けば馬場の内側はかなり荒れているはずだ。追い込む馬にとっては大きなマイナス材料になる。

 前売りの1番人気はNHKマイルCを征したディープスカイになっていたが、この馬がキングカメハメハのレベルにあるとはとうてい思えない。あのクロフネでさえダービーでは5着に大敗しているのである。

 くしくもあの時も道悪のダービーだった。勝ったのはジャングルポケット、2着はダンツフレーム、3着に人気薄のダンシングカラーが入り、3連単や3連複があれば間違いなく万馬券だったはず。

 おまけにディープスカイは最内枠を引いてしまった。この枠なら一旦下げて大外を回るコースロスは覚悟しなければならないだろう。

 私は思い切ってディープスカイは切り捨てるつもりでいる。02

 軸には馬場が回復すればマイネルチャールズ、稍重かそれ以上馬場が悪ければタケミカヅチにしようと考えている。

 皐月賞で一番馬場の悪い最内を着かざるを得なかったにも関わらず34秒台の末脚で2着に食い込んだのだから、道悪がマイナスになることはないはずだ。勝てるとは思ってはいないが、3着以内なら最も安定している馬だと思っている。スローの弥生賞では先行しているように脚質に幅があるのも有利なはず。

Tmd02  当初本命にと考えていたブラックシェルはローテーションがきついのと、道悪で割引。皐月賞では最速の末脚を見せていたレインボーペガサスも道悪では距離損は間違いはない。東京コースでもタケミカヅチを逆転するのは難しいと見ている。

 当初は穴にと見ていたサクセスブロッケンが前売りでは2番人気に支持されていて驚いた。この馬の人気は下がるだろうが、人気ではあまり妙味がない。

 それならば皐月賞大敗でもショウナンアルバだろう。多くのダービー馬を出している共同通信杯の勝ち馬なのだ。アグネススターチが引く速い流れになればかかることもないだろう。共同通信杯では強さを見せていた馬だけに皐月賞大敗でも見限れない1頭だ。01

 後は3戦のキャリアながら青葉賞を勝っているアドマイヤコマンド、500万条件とはいえ2400mで勝っているメイショウクオリアまでを紐に3連複で勝負したい。

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2008年5月28日 (水)

ダービー展望(1)

 オークスは距離不安で軽視した桜花賞1・2着馬が2・3着し、久々に大敗感を味わうこととなってしまった。

 反省することは多々あるが、阪神競馬場が改修され、外回りの直線が長くなった影響で桜花賞がオークスに直結するレースになってしまったようだ。

 特に初距離でペースが緩くなることの多いオークスでは血統より、決め手と実績がものをいうレースに変貌を遂げつつあるようだ。

 オークスの2400mという距離を見直す時が来ていると長年考えているが、オークスは早く2000mのレースにするべきである。競馬先進国の欧米でもオークスを2400mで実施している国はほとんどないのだから。

 桜花賞がマイルなのだから、オークスを2000mにし、秋華賞を2200mくらいで実施するのが理想だと考えている。

 いよいよ待ちに待ったダービーがやって来る。ただ、今年のメンバーを見ると大混戦が予想されるだけに、じっくりとデータを検証しなければならないだろう。

 まずは皐月賞組の検討から始めたい。皐月賞馬キャプテントゥーレが怪我で休養中のため、今年は2001年以来の“皐月賞馬が出走しない日本ダービー”となるが、それでも過去10年で13頭が連対している皐月賞出走組に注目しないわけにはいかないだろう。

 そこで、皐月賞出走組の日本ダービーでの成績を、皐月賞の着順別に調べたところ、皐月賞“1着馬”と“3着馬”が圧倒的な好成績を残していた。

 今年は1着馬が出走しないため、3着のマイネルチャールズしか該当馬がいない。

 ちなみに、皐月賞のあと1戦してから日本ダービーに出走した馬は、過去10年で【1・2・0・25】という成績となっている。今年はブラックシェルが対象馬となる。

 また、日本ダービーの出走馬を前走の単勝人気別に見てみると、前走で1、2番人気だった馬が好成績を挙げていた。前走で3番人気以下だった馬は、過去10年で114頭が出走して、わずか4連対と苦戦しており、優勝したのは、2006年に二冠を達成したメイショウサムソン(前走:皐月賞6番人気)ただ1頭だけである。

 ここでもマイネルチャールズが該当馬となる。

 今度はマイネルチャールズに不利なデータを調べてみよう。過去10年の出走馬の所属別成績を調べると、関西馬が10連勝、2着8回、3着7回と、関東馬にまったく付け入るスキを与えていない。また、騎手の所属別成績も同様で、関西所属騎手が9勝を挙げており、残る1勝はM.デムーロ騎手がネオユニヴァース(2003年)で勝ち取ったものだ。関東の人馬は、1997年のサニーブライアン(中尾銑治厩舎、大西直宏騎手)が優勝して以来10連敗中なのだ。

 ダービーは荒れるイメージがあるが、それは相手が狂って高配当になっているだけで、優勝馬を見る限り単賞上位人気馬の活躍が目立っているレースなのだ。

 過去10年の出走馬の成績を単勝人気別に見てみると、優勝したのはすべて3番人気以内の支持を受けた馬であった。また2着に入った馬も、10頭中8頭が5番人気以内と、上位人気馬優勢の傾向がはっきりとしている。特に1番人気の馬は、【7・2・0・1】で連対率90%と圧倒的な成績なのだ。

 4番人気以下の馬からは優勝馬は1頭も出ていない。ただ、10番人気以下の馬からも連帯馬が2頭、3着馬も2頭出ており。人気から人気薄というのがダービー馬券のセオリーになっている。

 しかし、今年は重賞を2勝している馬がマイネルチャールズただ1頭という混戦の年で、皐月賞のスピード指数を見ても指数差5の間に9頭がひしめき合っている状況だ。

 今年はNHKマイルCからの参戦もいるようで、さらに予想を難しくしている。勝ち馬のディープスカイは皐月賞をスキップしているだけにキングカメハメハ以来の優勝の可能性がないわけではないが、京都の2000mで9着に大敗していることを考えると本命には押し辛い。

 人気になりそうなマイネルチャールズにしても皐月賞の結果を見れば、他の馬での逆転の可能性も大いにあり得ると見ている。

 ブレックシェルがNHKマイルCを使わなければ連の軸としては硬いと見ていたが、皐月賞→NHKマイルC→ダービーというローテーションはいかにも厳しい。キングカメハメハでNHKマイルCからダービーを征している松田国英調教師ならではの使い方なのだろうが、この馬がタニノギムレットやキングカメハメハ級の馬とはどうしても思えない。

 となれば地味で人気にならないタケミカヅチ辺りから狙って見る手なのかもしれないし、皐月賞大敗も東京コースに替われば共同通信杯の勝ち馬ショウナンアルバも怖い。皐月賞で復調気配の見えたフサイチアソートも東京コースなら軽視はできないだろう。

 未知の魅力ならダートながら4戦4勝のサクセスブロッケンだろう。特に2走前の東京1600mで記録した90という指数は古馬のオープン並みの指数なのだ。前走京都の端午Sで5馬身差で破ったユビキタスが昇竜Sを快勝していることを見てもこの馬の能力の高さが分かる。

 血統的にもシンボリクリスエス×サンデーサイレンスで決してダート馬とも思えない。脚元などに不安があって芝が使えなかっただけなのかもしれないのだ。いきなりの距離延長はマイナスだが紐には抑えておきたい1頭だ。

 他では皐月賞でも馬場が悪くなければ狙おうと思っていたノットアローン、青葉賞の勝ち馬アドマイヤコマンド、皐月賞4着のレインボーペガサス辺りまで手広く流すことになるだろう。

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2008年5月24日 (土)

オークス展望(2)

 いよいよ牝馬3冠の第2弾オークスが明日に迫った。

 桜花賞が大荒れだったことを思うと、ほとんどの馬が未知の距離に挑むことになるオークスはもっと荒れるだろうという予測もあるようだが、今年はどうだろう。

 最近はファンの皆さんも競馬を良く知っているようで、桜花賞馬のレジネッタではなく、5着に敗れたリトルアマポーラが1番人気に押されている。

 東京のクイーンCを勝ち、その前は牡馬相手の京成杯で2000mの距離も経験している。しかも皐月賞3着馬のマイネチャールズとは1馬身差なら有力候補に名が挙がっても不思議はない。

 まして道悪が予想されるとなれば、なおさらだろう。

 ただ、個人的には関東馬のレッドアゲートを狙いたい。桜花賞組が優勢というデータを承知の上でこの馬を狙うのには訳がある。

 今年の桜花賞はタイムの割りに非常に厳しいレースになっていたために、桜花賞組の目に見えない疲労が心配されるからだ。

 本来なら道悪をこなしているトールポピーからとも考えたが、先週も書いたようにウォッカでもヴィクトリアマイルに勝てなかった角居厩舎には天が味方していないような気がしてならないのだ。

 2歳チャッピオンなので紐にはするが、どうしても軸にする勇気が持てないでいる。トニービン×サンデーサイレンスという血統は間違いなくオークス向きだとは思うのだが・・・

 クイーンSでレッドアゲートに勝っているブラックエンブレムにも魅力を感じるが、東京の長い直線を考えればレッドアゲートの末脚が勝るはず。

 同じ田村厩舎のソーマジックも桜花賞組の中では有力だが、先に書いた理由で本命にはしずらい面がある。

 後の馬では桜花賞は大敗したがチューリップ賞でトールポピーを破っているエアパスカル。ウォーエンブレム×サンデーサイレンスという配合は社台ファームが最も期待している配合に違いない。両方合わせて米国4冠というのだから無理もない。

 調教師自らも語っているようにレッドアゲートは初めからオークス1本に狙いを定め、府中の2400mも経験させている。この時期の若駒にとって距離経験があるというのは何よりのメリットだ。

 不安があるとすれば道悪の経験がないことだけだ。ただ、今日の段階ではまだ雨は降り出してはいないようだし、開催替りで仮柵が設けられていることなどを考えると、よほど雨量が多くならない限り道悪の巧拙はあまり気にしなくていいと見ている。

 クイーンSのように出遅れてしまえばそこで終わりだが、スタートさえ五分なら桜花賞組とは遜色ない能力を持っていると見ている。

 穴ならば忘れな草賞の勝ち馬ムードインディゴ。姉のチャペルコンサートはオークス2着馬である。父が菊花賞馬のダンスインザダークというのも心強い。1800mの新馬を勝っているように、姉とは異なり短い距離では能力が発揮できない馬のはずである。

 桜花賞の1・2着馬は先に挙げた理由と距離適性の面で軽視する。

 前売りの人気を見る限りでは、桜花賞ほどには荒れないだろうと見ているので、東京2戦2勝のアロマキャンドルなども気になるがあまり手も広げられない。

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2008年5月20日 (火)

第69回オークス展望(1)

 今日はオークスの過去10年のデータを振り返ってみたい。

 前走のレース別の成績を見ると、桜花賞から直行してきた馬が3着以内馬の7割にあたる21頭を占め、率の上でもすべてのカテゴリーで好成績を残している。

 また、前走桜花賞組と、前走が桜花賞以外のレースだった組を、上位人気(単勝1~5番人気)と下位人気(単勝6番人気以下)で分類してみたところ、「前走が桜花賞以外のレース・今回6番人気以下」の馬は、99頭が出走して3着以内に入ったのはわずかに3頭だけと、極めて不振である。

 桜花賞組は桜花賞の着順に関係なく、桜花賞時の上位人気馬の好成績が際立っている。ただ、桜花賞馬のオークスでの成績は【1-1-3-2】と複勝率が7割を超えている。連帯率では3着馬が最も高く33.3%。10着以下の馬も0-2-1-9と優勝こそないが、複勝率が25%と桜花賞大敗から巻き返した馬もいる。01

 オークスの勝率で見ると桜花賞で6~9着と掲示板に挙がらなかった馬たちが21.4%と最も高くなっている。

 桜花賞時の単賞5番人気以上の馬たちのオークスの連帯率は35.5%、複勝率は何と45.2%という極めて高いのが特徴だ。

 このデータからは桜花賞で6着以下の馬たちの巻き返しが可能であることを明確に示している。

 もうひとつ重要なデータは距離経験で、過去10年の出走馬で、芝1800m以上のレースで優勝経験の「あった馬」は、率の上では、すべてのカテゴリーで「なかった馬」の数字を上回っている。

 また、昨年の上位3頭は、いずれも優勝経験の「あった馬」であった。

 なお、優勝経験の“あった馬”のうち、前走が桜花賞だった馬は【3-3-1-10】で連対率35.3%と、特に優秀な成績を収めている。

 最後に脚質は差馬が有利だということを覚えておく必要がある。

 ダービーでは4角6番手以内というダービー・ポジションが必要だが、オークスは全く逆で4角を4番手以内で回った馬の勝率は2.3%、連帯率もわずかに7%に過ぎない。

01_2  逆に4角を5~9番手で回った馬の勝率が最も高く8.9%、連帯率17.9%、複勝率21.4%と最も高くなっている。

 4角を10番手以下で回ってきた馬でも【4-3-5-67】と過去10年でも4頭の優勝馬を出している。

 データ的に見ると桜花賞が8着でも芝2000mの未勝利を勝ち、1800mを牡馬相手に2着しているトールポピーに一番魅力を感じる。

 次がフラワーCで1800mを勝っているブラックエンブレムだが、桜花賞10着というのが気になるところ。

 ならば、フローラSを勝ったレッドアゲート。フラワーCこそ直線の短い中山で逃げたブラックエンブレムを捉え切れなかったが、コースが府中に替われば逆転の可能性も高くなる。そしてこの馬の最大の魅力は府中の2400mを一度経験していることだ。

 他の馬は調教などを見てから総合的な判断をしたい。

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